パラドックスの森

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競走場のパラドックス

下の図のように馬車があるとします。くっついて並んでいる二台の馬車は停止しており、馬車Aと馬車Bは反対方向へ同じ速度で進んでいます。

このときから、ほんの一瞬の時間が経過し、このとき馬車Aと馬車Bが進む距離を馬車一台分であるとすると、以下の図のようになります。

馬車Aから停止している2台の馬車を見ると、馬車Aの移動距離は馬車一台分であることがわかります。しかし、馬車Aから馬車Bを見ると、馬車Bの移動距離は馬車二台分に見えます。よって、馬車一台分移動するのにかかる時間と馬車二台分移動するのにかかる時間が等しい。つまり、半分の時間がその二倍の時間に等しいという奇妙な結論に至ります。

これをパラドックスと言えるかは、個人的見解としてかなり微妙です。もし、あなたが車に乗って時速100kmで走っているとき、並走している車があったとします。もし、その車も時速100kmで走っているいたら、その車は、あなたから見て停止しているように見えます。また、対向車線の車が時速100kmで走っているとき、あなたからはその車が時速200kmで走っているように見えます。競走場のパラドックスは、物体と物体の相対速度が引き起こす見え方の違いに過ぎないのではないのでしょうか。

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